秋の年金支給日(10月15日)が近づいてきました。筆者は元信用金庫職員ですが、偶数月の15日は、窓口やATMに年金を引き出しに来店されるお客様が多かったことを思い出します。老後の支えとなる公的年金ですが、年金の収入など一定基準に該当する方を対象とした「年金生活者支援給付金」をご存知でしょうか。
年金支給日にもらえる給付金で2か月に1度支給されます。今回は、年金生活者支援給付金について対象者や支給月額、さらに具体的な手続き方法などわかりやすく解説していきます。
1. 年金生活者支援給付金、「消費税率引き上げ分」を活用した給付金
年金生活者支援給付金は、消費税率引き上げ分を活用して、年金生活者の支援を図ることを目的としています。年金に上乗せして支給される給付金で、以下の3種類があります。
- 老齢年金生活者支援給付金
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
「老齢・障害・遺族」、それぞれの基礎年金を受給中の人が、公的年金を含めても所得が一定基準以下となる場合に、2カ月に一度、受け取ることができるものです。