後期高齢者の医療費は現役世代の約5倍
「年を重ねると医療費がかかる」と漠然と感じている方も、実際にはどれほど医療費がかかるのか想像もつかないのではないでしょうか。
厚生労働省が2021年11月9日に公表した「令和元(2019)年度 国民医療費の概況」によると、医療費は次のとおりとなっています。
- 65歳未満の1人あたりの医療費:19万1900円
- 65歳以上の1人あたりの医療費:75万4200円
- 75歳以上の1人あたりの医療費:94万600円
65歳未満の医療費に比べ、75歳以上の医療費は約5倍になっています。こうした医療費を、あまり医療にかからない現役世代が支えていることを考えると、今回の制度改正は当然の流れにあったといえます。
かつて、老人の自己負担分は地方自治体や国が公費負担することで、「負担なし」という時代もありました。
その後自己負担額が定額で定められ、やがて1割負担に。その後、現役並所得者は2割→3割負担という経過を辿っています。
つまり、高齢者の医療費負担は徐々に引き上げられているのです。少子高齢化が進むとなると、当然の動きとも言えますね。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)