2019年、金融庁のレポートに端を発した「老後資金2000万円問題」が話題になりました。
これは高齢の無職夫婦世帯が老後を30年過ごす場合、年金以外に「2000万円」が必要になるという金融庁の試算です。
多くの方が衝撃を受けた「2000万円」という金額ですが、最近では「2000万円どころか3000万円以上必要だ」という意見もあります。
しかし株式会社ホロスプランニングが行った「【老後2,000万円問題アンケート】実際、老後資金(満65歳時)はいくら貯められそうですか?」によると、65歳の時点で2000万円を貯められそうと考える方は31.6%にとどまりました(2022年7月13日公表)。
60歳代といえば定年退職を迎えた世帯も多い年代ですが、無職世帯の場合、現実的にいくらの貯蓄を保有しているものなのでしょうか。
今回は60歳代の高齢無職世帯の貯蓄事情に迫ります。