毎日頑張って働いているのに、なぜかお金が貯まらない…そう悩んでいませんか?

特に旅行やイベントが増える季節は、ついつい財布の紐が緩みがちですよね。「今年こそは貯金する!」と決意しても、なかなか口座の残高が増えていかない焦りは痛いほどよくわかります。

実は、お金が貯まらない人には共通する「NGな考え方・行動」が存在します。

本記事では、元銀行員の視点から「お金が貯まらない貯蓄下手な人の特徴3選」と「貯蓄上手な人が実践する基本4選」を徹底解説します。

ただ我慢して節約するだけでなく、お金が自然と貯まる仕組みの作り方や、将来に向けた資産運用のコツまで網羅しました。

今のままの貯蓄ペースに不安を感じているなら、今がやり方を見直す最大のチャンスです。この記事を読んで、お金に好かれる「貯蓄上手」への第一歩を踏み出しましょう!

ココがポイント
  • 貯蓄下手な人が無意識にやってしまっている「3つのNG行動」がわかる
  • 固定費削減から投資まで、貯蓄上手が実践する「4つの基本」が学べる
  • 自分の貯蓄習慣を見直し、無理なくお金が貯まる仕組み作りのヒントが見つかる

1. 日本人の貯蓄額の平均はどれくらいか

まず、「どのくらいの貯蓄額がみんなの普通なのか」気になりますよね。単身世帯・二人以上世帯それぞれ見ていきましょう。

1.1 単身世帯の平均貯蓄額(金融資産非保有世帯含む)

単身世帯の平均貯蓄額

単身世帯の平均貯蓄額

出所:J-FLEC金融経済教育推進機構「2025年家計の金融行動に関する世論調査」をもとにLIMO編集部作成

単身世帯の平均貯蓄額は、平均919万円、中央値130万円でした。

1.2 二人以上世帯の平均貯蓄額(金融資産非保有世帯含む)

二人以上世帯の貯蓄額1/1

二人以上世帯の貯蓄額

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

二人以上世帯の平均貯蓄額は、平均1940万円、中央値720万円でした。

各年代別の平均・中央値が気になる方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

【全世代(20~70歳代)比較】貯蓄額の平均・中央値はいくら?単身・二人以上世帯で比較すると見えた「お金がある人・ない人の差」
【全世代(20~70歳代)比較】貯蓄額の平均・中央値はいくら?単身・二人以上世帯で比較すると見えた「お金がある人・ない人の差」

2. 元銀行員が明かす「お金が貯まらない貯蓄下手な人」に共通の特徴3選

では、お金が貯まらない人にはどんな特徴があるのでしょうか。

元銀行員に聞いた、お金が貯まらない人がやりがちなNG行動3選」でご紹介したものをもとに振り返ります。

2.1 短期での儲け話を教えてくれとしつこく聞く

お金が貯まる人は、短期で大きく儲けようとすることにはあまり興味がない方が多かったという印象です。

短期で儲けるということにこだわるというより、家計の月の収支にこだわるというか、しっかりと管理できている傾向があると思います。

家計の収支をしっかりとプラスにすることで、貯蓄や投資にあてる資金をしっかりと管理していているように見えました。

お金が貯まる人は、短期では小さなつみたてでも、長期でじっくりと資産を作る方が多いと思います。

2.2 預貯金の目的を見失ってもそのまま

お金を貯めることに成功している人には「なぜお金を貯める必要があるのか」という目的を持っている人が多いです。

「登山で登る山の高さが決まっている」

これが重要な要素だと思います。

登りたい山の高さが決まっていることで、「どのルートで、どのように登るのか」というのが決まります。

これは資産運用で置き換えて考えると、「何年間でいくらお金が必要か」「どのような金融商品で運用するか」ということが決まります。

このように、お金を貯める目的が決まっていることで、しっかりとお金を貯めることができている人がいるのだと思います。

2.3 ちょっとしたことでも大騒ぎをして取り乱す

「ちょっとでも損をしたくない」
「相場が大崩れすることは考えたくない」

自分が想定していたシーンと比較すると、少しでもネガティブな状況に直面すると、「おもっていたのと全然違う」というような反応を示す人がいます。

ストレス耐性のない方は、長期で継続的に資産を作るということに関しては、途中でくじけてしまうというケースも目にしました。

一方、お金が貯まる人は、ストレス耐性がある人が多い印象を受けました。

「思ったようにすべてがうまくいく」

そのようなことは、皆さんもお感じのようにありえません。

お仕事やビジネスと同様に、お金を貯めるということに関しても忍耐が必要だといえそうです。

以上、「元銀行員に聞いた、お金が貯まらない人がやりがちなNG行動3選」を引用しながらお金が貯まらない人に共通の特徴を振り返ってきました。

3. 貯蓄上手な人が実践する基本4選

それでは、貯蓄上手の人たちの特徴も説明していきます。

3.1 お金を「貯める・使う」のタイミングを考える

通常、人生の過程は「お金を貯める」「お金を使う」タイミングでわかれます。

貯めるべきタイミングを逃し、後悔するといったことは避けたいですよね。

若い時はまだ収入が少ないうえ、自己投資などをされる方もいらっしゃるので、なかなかお金は貯まりづらいかもしれません。

一方、子供が成長し、教育費がかからなくなってくると、徐々に貯めやすくなってくるでしょう。

上記のように、個々人のライフステージにおいてタイミングを見定めることが重要です。

3.2 固定費を定期的に見直す

出費を減らす際に重要なのが、固定費の見直しです。

携帯電話やネット回線の契約、その他いろいろな定額サービスについて、サービスの内容と費用のバランスを考えてみることが効果的です。

また、保険を見直すことも大切です。

普段から使うサービスではない分、忘れがちでもあります。

3.3 お金が貯まる仕組みを工夫して作る

全てのお金をひとつの口座にまとめていると、収入・出費・貯蓄の入り混じった管理となってしまいます。

しかし、貯蓄用の口座をひとつ作り、自動積立定期預金などを活用すれば、お金が溜まっていく仕組みを簡単かつわかりやすく作ることができます。

3.4 投資・資産運用を実践

リスクを取った資産運用も重要です。

低金利下の現状、銀行にお金を預けているだけでは、効果的に資産を増やすのが難しい状況です。

一方、「投資」であれば、より高いリターンが期待できます。

もちろん、投資にはリスクが付きものです。「リターンがいくらになるかわからない」「損をするかもしれない」といった不安も生じてくることでしょう。

「いきなりハイリスクな投資は怖い」という人も多いと思いますが、世の中には投資信託や債券など数多くの投資商品があり、リスクも高低まちまちです。

投資初心者の方は、まずは好奇心のおもむくままに「投資ってそもそも何?」「どんな投資商品があるの?」といった初歩的な情報収集から始めてみると、楽しい資産運用のスタートが切れることでしょう。

4. 自分ができるところから貯蓄を始めよう

「お金を使う」タイミングを考える時は、同時に「お金を貯める」タイミングも考慮する必要があります。

参考になれば幸いです。

4.1 【ご参考】金融資産とは

J-FLEC金融経済教育推進機構「2025年家計の金融行動に関する世論調査」では、「金融資産」について、『定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用の為または将来に備えて蓄えている部分としています。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除きます。

5. 本記事の監修を終えて:新NISAで資産運用を行う元FP会社職員の監修者コメント

監修者画像
下村 美乃莉

私がこれまでFP相談でお会いしてきた数百名のお客様を見てきて、貯蓄上手と貯蓄下手の明暗を分ける最大の要因だと感じたのが「預貯金の目的を見失ったままにしていないか」という点です。

最終的に資産運用へ踏み出せた人とそうでない人の決定的な差は、投資の知識量ではなく、「どんな生活がしたいか、あるいはどんな生活は絶対に避けたいか」という目的への想いの強さでした。「おひとりさまだから老後にしっかり備えたい」「子どものためにどうしてもお金を残したい」など状況は様々ですが、その想いの強さこそが決断の原動力となります。このように、ゴール(目的)から逆算して資産形成を行う手法を「ゴールベースアプローチ」と呼びます。

記事本文のNG特徴の1つ目と3つ目にもあるように、資産運用を始めると数々のメンタルブロック(特に損失を極端に嫌う心の動き)に直面します。相場の上下で心が揺さぶられたとき、ブレずに冷静でいられるかどうかも、この「目的」がカギを握るのです。

実際にあったFP相談の例をご紹介しましょう。同時期に相談に来られ、ドル建ての生命保険を使った運用を検討していたAさんとBさんがいました。為替が円安に傾いたとき、Aさんは「また円高のタイミングがくるかもしれない」と運用の開始を見送りました。一方のBさんは、自身の目的に向かって即刻運用を開始しました。その後、相場はさらに円安へと進み、結果として早く決断したBさんの資産は大きく増えることになりました。

資産形成において「完璧なタイミング」を待ち続けることは、最大の機会損失になり得ます。まずはご自身の「お金を貯める目的」を明確にし、ブレない軸を持って最初の一歩を踏み出してみてください。

5.1 参考資料

石津 大希