これから資産運用を始めようという個人投資家に、その作業を丸投げ、「自己責任の原則」よろしく、それで運用をはじめましょうといっているのです。資産配分を決めるということ自体が立派なアクティブ運用なのです。

ちょっと勉強を始めだした、運用に興味を持ち出した人が、株と債券の違いを知り、この問題に直面した時どうすればよいのでしょうか。

ロボットアドバイザーのように限定された質問に答えるだけで資産配分を決めてくれるというサービスも出てきていますが、まだ実績の期間が短く評価が難しいといわざるを得ません。

インデックスファンドを買っているから、インデックスに投資をしているという安心感はあるかもしれませんが、複数資産のインデックスファンドを買った時点でアクティブ運用の海に放り込まれているというのは何とも皮肉です。

自分で気づけばよいですが、実は気づいていないという人も多いというのが実態で、ここもインデックスファンドを進める人たちは真摯にメッセージを出した方がよいでしょう。

【その3】インデックスファンドはインデックスに必ず負ける

インデックスファンドはインデックスに信託報酬分だけ「必ず」負けます。そして長期投資をすればするほどその「負け幅」は広がります。これはインデックスファンドを強力に推しすすめる人たちは「当たり前だろ」というのですが、実際は必ずしも皆納得しているというわけではありません。