こうした重要な点を無視して、「インデックスファンドを買っておけば資産運用はOK」とか「米国のインデックスファンドを買っておけばOK」というように、インデックス投資のポイントを無視した指摘で、そして個人投資家が十分に理解しないまま投資をはじめさせるようにアドバイスをするのは無責任だと思います。
【その2】複数資産のインデックファンドの組み合わせ自体がアクティブ運用
二つ目のポイントですが、資産配分、アセットアロケーションについてです。
- 株式比率が60%、債券比率が40%のポートフォリオ
- 株式比率が40%、債券比率が60%のポートフォリオ
さて、上記のどちらのポートフォリオが投資家にとっては正しい資産配分でしょうか。
株式と債券のインデックスファンドを進める人もいるのですが、実はその人たちは、インデックスファンドは販売手数料(買付手数料)が無料で、信託報酬も安いからという理由だけですすめていることも多いです。問題はその先にあります。
一体、株式と債券の比率をどう保有すればいいのかにはほとんど答えてくれていません。実は、この比率を決める作業はアセットアロケーションといって、プロ投資家でもある機関投資家でも非常に難しい作業です。その資産配分を、個人投資家に丸投げで、お好きのどうぞといっているのです。