それは、個別のインデックスファンドの評価です。
では、投資信託はどのように評価すればよいのでしょうか。
まず、トラッキングエラーを評価するということがあげられます。インデックスファンドの目的はベンチマークとのずれ、つまりトラッキングエラーを最小化させることです。このずれが小さい分だけ評価されるべきです。もっとも信託報酬分は最終的にずれるのですが…。
そしてもう一つは、インデックスファンドとベンチマークの動きの連動性です。ベンチマークが下がっているときに上がってはいけませんし、下がっているときに上がってはいけません。インデックスファンドはインデックにパフォーマンスで勝ってはいけないのです。そして負けてはいけないのです。本当は非常に難しい金融商品です。
こうした2点を厳密に評価したうえで、最終的にどのインデックスファンドが良いかを選択できるような環境が来ると個人投資家もハッピーになるのではないでしょうか。
もっとも、これまでトラッキングエラーでインデックスファンドを評価する筋にはお目にかかったことがないので、まだインデックスファンド界隈も道半ばというところです。
マネー編集部
執筆者
私たちは、保険会社・大手銀行・証券会社など金融機関での勤務経験を有したメンバーで構成する、株式会社モニクルリサーチ運営の『LIMO(リーモ)〜くらしとお金の経済メディア〜』のマネー編集部です。
日本生命保険相互会社出身の村岸理美・三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子・株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵・SMBC日興証券株式会社出身の安達さやかなどを中心としたメンバーで構成。それぞれが大手金融機関にて主にリテール・法人・富裕層向けの資産にまつわるアドバイス業務を経験。主に国内外株式の仲介、国内外の債券、投資信託、生命保険の販売業務に従事し、トップセールスで多数の表彰歴を持つ人や、研修講師として年間100回超の登壇経験を持つ元研修講師なども在籍。
専門性の高いテーマで年間8000本以上の企画・執筆・編集・監修の実績があり、特に以下の分野を中心に、厚生労働省・金融庁・総務省などの官公庁の一次情報をベースに記事を企画・執筆・編集している。
【主な執筆分野】
公的年金制度(厚生年金保険・国民年金)、社会保障制度、相続・贈与・退職金、NISA・iDeCoなどの税制優遇制度、資産運用・資産形成・保険など
執筆・編集した記事は、累計で1億PVを超える実績があり、Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。老後の生活設計、年金制度の最新動向、ライフイベントに備えた資産形成などに強みをもつ。
メンバー全員が【1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)】【2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)】【CFP®資格】【一種外務員資格(証券外務員一種)】などの専門資格を保有し、実務から得た知識をもとに、複雑なお金の問題を「わかりやすく、正確に」伝えることに注力している。
信頼される一次情報に基づいた、実生活に役立つお金のコンテンツを発信していきます。(最新更新日:2025年6月9日)