では、つみたてNISAはどうでしょうか。金融庁によれば、2019年12月末時点で、約189万口座。こちらもNISA口座を開設できる人数を考えれば、iDeCo同様にそれほど多い口座数というわけではありません。
政府、金融機関、FPが「iDeCoだNISAだ」と太鼓をたたけど、国民が躍らないのはなぜなのでしょうか。
金融機関も毎年、相当広告宣伝費を費やしていると思います。それがゆえに認知度も上がりつつあるとは思います。
しかし、先に見たように制度を活用している人はそれほど多いとは言えません。実は、iDeCoもつみたてNISAもインデックスファンドを中心とした制度となっています。
いろいろな個人投資家と話をすると、意外にも多くの人が好いといっているはずのインデックスファンドの使い方がよくわからないといいます。
メディアや書籍などでは「とりあえず目をつぶってインデックスファンドを買っておけばOK」というようなトーンですが、その部分ですでに個人投資家は困っているのです。以下に、そのポイントをあげていきたいと思います。
インデクスファンドは実は使い方が難しい金融商品
それでは、インデックスファンドが初心者にとって使いにくい理由を見ていきましょう。