そういう人に限って「俺がやった、俺のおかげだから」を連呼するのです。男性に対しての評価軸全体が、株式市場の用語でいえば、「フェアバリューに対して過大評価されている」という可能性も考慮する必要があるといえます。

男性への評価軸がバブルにあるとまでは言いませんが、女性の評価軸と比較すると過大に評価されているとも見えるのです。

その3:跡継ぎは男性であるべき!?か

今は以前と比較すると大きくないとは思いますが、「跡継ぎのための男」というプレッシャーというのは、意識の根底にあるのかなとみています。

「いつの時代の話だ」という意見もあろうかと思いますが、自分の家族を振り返ってみても「世継ぎは男であるべき」とう固定観念のようなものはいまだに残っていると感じることがあります。

そういう意識のある親に大事に育てられた男子が、「男子が女性に対して優勢」という意識を持つということも珍しくはないでしょう。

そして「自分は跡継ぎになるのだ」という意識とともにプレッシャーと戦っていく、というプロセスはなくはないでしょう。

そうしたプロセスにストレスはつきものだともいえます。ストレスの結果、女性に対して強くあたるということもあるかもしれません。そうしたストレスがあるというのは理解できなくもないですが、男性の中にはそうした構造を理解しないまま、「男子であるがゆえに女性に対して優位にある」という意識だけを持ち合わせているという人も皆さんの周りに入るかもしれません。