3. 「保険を減らす」ではなく「今の自分に合っているか」を確認しよう

生命保険を見直すというと、保険を減らすというイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、見直しとは必ずしも保障を減らすことではありません。扶養するご家族が増えた場合などは保障を手厚くしたほうがよいケースもありますし、状況によって必要保障額は変化します。

まずは公的保障を確認し、預貯金で対応できる範囲を考え、それでも不安な部分を民間保険で備えるという順番で整理すると自分に必要な保障が見えやすくなります。

3.1 秋に届く「控除証明書」は見直しのベストタイミング

生命保険料控除制度の拡充の恒久化(要望案)2/2

生命保険料控除制度の拡充の恒久化(要望案)

出所:金融庁「令和9(2027)年度税制改正要望について」

また、令和9年度の税制改正要望では、子育て世帯に向けた生命保険料控除の拡充を期限なしの「恒久化」とする案が出されており、今後の制度改正にも注目が集まります。

秋には生命保険料控除証明書が届く時期を迎えます。年末調整のために何気なく提出している人も多いかもしれませんが、今年はいくら保険料を支払っているのかを確認する良い機会です。税制優遇の動向もチェックしながら、いまの自分と家族の状況に合った過不足のない保障に整えていきましょう。

4. まとめにかえて

今回は令和8年に成立した医療保険制度の改正ポイントと、保険に入りすぎているかもしれない人の特徴について解説しました。

医療費の負担上限の見直しや子育て世帯への支援など、私たちの生活を支える公的保障は時代に合わせて変化しています。保険は万一のときの生活を支える大切な備えですが、ただ多ければ良いというものでもありません。

定期的に制度の変更やご自身の状況と照らし合わせ、無理のない範囲で適切な保障を備えることが、将来の安心につながるのではないでしょうか。

村岸 理美

生命保険は「お守り」のような存在ですが、状況に合っていない保険に複数加入し続けることは、かえって家計の負担となってしまいます。特に近年は物価上昇の影響もあり、毎月の固定費を見直す重要性が高まっています。ご自身の加入している保険証券やご契約内容が分かる資料を広げて、今の生活に本当に必要な保障だけを残す「引き算の考え方」を取り入れてみることをおすすめします。

参考資料

村岸 理美