4. 資産運用の相談で見えていた「国債をどう組み合わせるか」

個人向け国債は、「資産運用といっても、何から始めればいいか分からない」という方に検討してみてほしい金融商品の1つです。

値動きのある商品に不安がある方や、数年以内に使う予定があるお金の置き場所を探している方に向いていると感じています。

4.1 金利上昇局面でどのタイプを選ぶか

今回のように金利が上昇している局面では、満期まで利率が変わらない固定5年や固定3年で今の水準を確保するか、半年ごとに見直される変動10年でさらなる上昇に備えるか、という選び方の違いが出てきます。どちらが正解ということはなく、いつまでそのお金を使わずに置けるかによって向き不向きが変わります。

4.2 NISAと国債、役割分担で考える

NISAで値動きのある資産を持ちながら、個人向け国債で元本を確保する部分を持つ。増やす部分と守る部分を分けて考えると、値動きに振り回されにくくなります。

資産を「増やす部分」と「守る部分」で役割を分けて考える2/2

資産を「増やす部分」と「守る部分」で役割を分けて考える

出所:LIMO編集部作成

5. 世帯で見る国債の持ち方

資産運用は、世帯単位で考えると、また違った持ち方が見えてきます。

5.1 名義や満期を分けて持つという考え方

同じ時期にまとめて購入するのではなく、名義や購入時期をずらして少しずつ買い増していくと、金利水準が異なるタイミングを組み合わせることができます。中途換金が必要になったときも、一部だけを解約すれば済みます。

配偶者の年金見込み額や退職金の受け取り時期とあわせて、世帯全体でいつ・いくら使う予定があるお金なのかを整理しておくと、どのタイプをどれくらい持つかが決めやすくなります。

6. まとめ

個人向け国債9月募集分の金利は、変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%で、いずれも8月募集分から上昇しました。上昇幅が最も大きかったのは固定3年です。

3タイプとも元本割れなしで1万円から購入でき、発行から1年たてば中途換金もできます。NISAなど値動きのある資産と組み合わせ、世帯全体でいつ使うお金かを整理したうえで選ぶことをおすすめします。

募集期間は2026年9月30日までです。気になる方は、お近くの金融機関に相談してみてください。

参考資料

和田 直子