財務省は2026年9月2日、個人向け国債9月募集分の発行条件を発表しました。
変動10年・固定5年・固定3年のすべてのタイプで、8月募集分から金利が上昇しています。
金利が上がっていると聞いても、実際にどう選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、9月募集分の金利と3つのタイプの違いを確認していきます。
- 個人向け国債9月募集分の金利は、変動10年1.95%・固定5年2.24%・固定3年1.96%で、いずれも8月募集分より上昇した
- 上昇幅が最も大きいのは固定3年で、8月の1.71%から0.25ポイント上がった
- 募集期間は2026年9月3日から9月30日まで、発行日は10月15日
1. 個人向け国債9月募集、3タイプとも金利が上昇
まずは、今回発表された金利の内容を確認します。
1.1 変動10年・固定5年・固定3年の金利
9月募集分(税引前・年率)は、変動10年(第198回債)が1.95%、固定5年(第186回債)が2.24%、固定3年(第196回債)が1.96%です。8月募集分と比べると、変動10年は1.87%から0.08ポイント、固定5年は2.06%から0.18ポイント、固定3年は1.71%から0.25ポイント、それぞれ上昇しました。
個人向け国債9月募集分の金利は、3タイプとも8月募集分から上昇した1/2
出所:財務省「個人向け国債の発行条件等」をもとにLIMO編集部作成
1.2 上昇幅が最も大きいのは固定3年
3タイプのうち、8月からの上昇幅が最も大きかったのは固定3年でした。基準金利は、それぞれの期間の固定利付国債の市場実勢利回りをもとに算出されるため、短い期間の金利ほど直近の変化を受けやすい傾向があります。
2. 個人向け国債とはどんな商品か
次に、個人向け国債という商品の基本を確認します。
2.1 3タイプの違いは満期と金利の変わり方
個人向け国債には、変動10年・固定5年・固定3年の3タイプがあります。変動10年は満期10年で、実勢金利に応じて半年ごとに適用利率が見直されます。固定5年と固定3年は、発行時に決まった利率が満期まで変わりません。
2.2 元本割れなし、1万円から購入できる
個人向け国債は国が発行する債券で、満期を迎えると額面どおりの金額が戻ってきます。購入は1万円単位からで、証券会社や銀行、郵便局などの金融機関で申し込めます。どのタイプも、実勢金利がどれだけ下がっても年率0.05%の最低金利が保証されています。
3. 中途換金や税金の仕組み
最後に、保有中に知っておきたい仕組みを確認します。
3.1 発行から1年たてば中途換金できる
個人向け国債は、発行から1年が経過すれば、1万円単位でいつでも中途換金できます。ただし、直前2回分の各利子(税引前)相当額に0.79685を乗じた金額が中途換金調整額として差し引かれます。保有者が亡くなった場合や大規模な自然災害で被害を受けた場合は、1年を待たずに中途換金できる特例もあります。
3.2 利子には20.315%の税金がかかる
個人向け国債の利子は、受け取り時に20.315%の税金が差し引かれます。障害者などを対象とした非課税貯蓄制度(マル優等)の適用を受ければ非課税にできる場合もあり、詳しくは税務署に確認できます。