3. 変動10年の利率は基準金利に0.66を掛けて決まる
どうやって利率が算出されるのかを見ていきます。
3.1 掛け目が設定されている
変動10年の金利設定方法は、基準金利に0.66を掛けたものです。固定5年が基準金利から0.05%を引く、固定3年が0.03%を引くという引き算なのに対して、変動10年だけ掛け算になっています。
3.2 基準金利の中身も違う
変動10年の基準金利は、利子計算期間開始日の前月までの最後に行われた10年固定利付国債の入札における平均落札利回りです。初回の利子については、募集期間開始日までの最後に行われた入札が基準になります。
これに対して固定5年と固定3年の基準金利は、募集期間開始日の2営業日前において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年または3年の固定利付国債の想定利回りです。
4. 変動10年は一部だけの中途換金もできる
途中でお金が必要になったときの扱いも決まっています。
4.1 発行から1年経過すればいつでも
財務省によると、発行から1年経過すればいつでも中途換金が可能です。購入金額の一部または全部を中途換金することができるとされています。
全部を解約しなければならないわけではありません。
4.2 1年以内でも換金できる特例がある
中途換金の特例も設けられています。災害救助法の適用対象となった大規模な自然災害により被害を受けた場合、または保有者本人が亡くなった場合には、上記の期間にかかわらず換金できます。
5. 変動10年を選ぶときに気をつけたいこと
数字の見方を挙げておきます。
5.1 上がるとは限らない
財務省は、経済情勢の変化などにより実勢金利が変動、つまり上昇または低下すると注記しています。
上がれば受取利子は増えますが、下がれば減ります。増えるほうだけを見込まないほうが確実です。
5.2 利子には税金がかかる
国債の利子は、受取時に20.315%分の税金が差し引かれます。表示されている利率は税引前の数字です。
なお障害者などの非課税貯蓄制度、いわゆるマル優や特別マル優の適用を受けて非課税とすることもできます。この制度については税務署などに問い合わせてくださいとされています。
6. 変動10年は半年ごとに利率が変わり、下限は年率0.05%
変動10年は半年毎に適用利率が変わる変動金利のタイプです。実勢金利が上がれば受取利子が増え、下がれば減ります。
利率は基準金利に0.66を掛けて決まり、年率0.05%の下限が設けられています。この下限は固定5年・固定3年にも共通します。
中途換金は発行から1年経過すればいつでもでき、一部だけの換金も可能です。災害や本人の死亡の場合は1年以内でも換金できます。
参考資料
和田 直子