個人向け国債には3つのタイプがありますが、そのうち変動10年だけは性格が違います。

買ったときの利率が満期まで続くのではなく、半年ごとに変わります。金利が上がれば受け取る利子も増える仕組みです。

この記事では、財務省の資料をもとに変動10年の特徴と、固定タイプとの違いを確認していきます。

ココがポイント
  • 変動10年は半年ごとに適用利率が変わる
  • 最低金利保証は年率0.05%で、これを下回らない
  • 利率は基準金利に0.66を掛けて決まる

1. 変動10年は半年ごとに受け取る利子が変わる

まず、どういう仕組みなのかを確認します。

1.1 実勢金利の動きに応じて変わる

財務省によると、変動10年は半年毎に適用利率が変わる変動金利を採用しています。実勢金利の動きに応じて半年毎に適用利率が変わり、そのときどきの受取利子の金額が増減するとされています。

1.2 3年後に金利が上がっていたら

財務省は具体例も挙げています。仮に3年後の実勢金利の水準が現在よりも上昇したとします。

固定金利の場合は受取利子は3年後も変わりませんが、変動10年の場合、受取利子は増えることになると説明されています。逆に金利が下がれば、受け取る利子も減ります。

2. 変動10年には年率0.05%の最低金利保証がある

下がり続けたらどうなるのかも決まっています。

2.1 下限が設けられている

金利の下限は年率0.05%です。実勢金利がどれだけ下がっても、この水準を下回りません。

財務省は変動10年のメリットとして、変動金利だから実勢金利が上がれば受取利子が増えることと、最低金利保証があるので安心であることの2つを挙げています。

2.2 下限は3タイプに共通する

なお年率0.05%という下限は、変動10年だけでなく固定5年・固定3年にも共通して設けられています。

変動10年と固定タイプでは利率の決まり方が違います1/2

変動10年と固定タイプでは利率の決まり方が違います

出所:財務省「変動10年 商品概要」をもとにLIMO編集部作成

和田 直子

買ったときの利率がずっと続くと思っていると、半年後の通知で戸惑います。変わる前提の商品だと知っておくことが先です。