4. 高いほうの端はどこまで薄くなるか
上の階級の人数も見ておきます。
4.1 25万円以上は2.3%
25万円未満までの累積構成比は97.7%なので、25万円以上の方は2.3%です。20万円以上の18.8%と比べると、一気に薄くなります。
20万円以上21万円未満は85万3591人いますが、24万円以上25万円未満になると23万211人まで減ります。
4.2 30万円以上は1万9283人
30万円以上の受給権者は1万9283人で、構成比は0.1%です。1608万5696人のなかでは、かなり限られた人数になります。
この階級には上限がないため、非常に高い額の方も同じ枠に入っています。
5. 令和8年4月から働きながらの基準が変わった
受け取る側の制度にも動きがあります。
5.1 基準額が65万円に引き上げられた
日本年金機構によると、令和7年年金制度改正法にもとづき、令和8年4月から、在職老齢年金で年金が減額になる基準額が月51万円から65万円に引き上げられました。
平均寿命・健康寿命が延びるなかで、働き続けることを希望する高齢者の活躍を後押しし、より働きやすい仕組みとすることが見直しの趣旨とされています。
5.2 合計が65万円以下なら全額支給
基本月額と総報酬月額相当額との合計が65万円以下の場合は全額支給されます。65万円を超える場合は、基本月額から、合計額が65万円を超えた分の2分の1が差し引かれます。
基本月額は加給年金額を除いた老齢厚生年金の報酬比例部分の月額です。分布の上のほうにいる方でも、以前より止まりにくくなっています。
6. この数字を読むときの注意
性格を押さえておきます。
6.1 受給権者の数である
この表は受給権者数を集計したものです。全額が支給停止になっている方も受給権者に含まれます。
実際に振り込まれている額の分布とは、完全には一致しません。
6.2 老齢基礎年金を含む
くり返しになりますが、年金月額には老齢基礎年金月額が含まれています。厚生年金だけの額を知りたい場合は、ねんきん定期便で報酬比例部分を確認することになります。
自分の見込額は、ねんきんネットでも確かめられます。
7. まとめにかえて
厚生年金保険の老齢年金・通算老齢年金の受給権者1608万5696人の平均年金月額は15万289円です。累積構成比では、10万円未満が19.0%、20万円以上が18.8%で、両端がほぼ同じ大きさになっています。
15万円未満までで50.2%、20万円未満までで81.2%です。最も人数が多いのは10万円以上11万円未満の111万2828人でした。
この金額には老齢基礎年金が含まれます。自分がどのあたりに入るかは、ねんきん定期便やねんきんネットで確かめてみてください。
参考資料
LIMO編集部年金解説班