厚生年金の平均は月15万289円です。ただ、平均を聞いても自分がどのあたりにいるのかは分かりません。
厚生労働省の年金月額階級別のデータを見ると、10万円未満の方が19.0%、20万円以上の方が18.8%となっています。
この記事では、平均ではなく分布の形から厚生年金を見ていきましょう。
- 10万円未満が19.0%、20万円以上が18.8%でほぼ同じ割合
- 15万円未満までで50.2%。ちょうど半数がこの範囲に入る
- 最も人数が多いのは10万円以上11万円未満で111万2828人
1. 平均は月15万289円
まず、全体の数字を確認します。
1.1 受給権者は1608万5696人
厚生労働省の資料によると、厚生年金保険の老齢年金・通算老齢年金の受給権者は1608万5696人で、平均年金月額は15万289円です。
男女別では、男性が16万9967円、女性が11万1413円となっています。同じ平均という言葉でも、見る単位によって数字が変わります。
1.2 老齢基礎年金を含んだ額
資料には、年金月額には老齢基礎年金月額を含むと注記されています。厚生年金だけを取り出した額ではありません。
いわゆる2階建ての合計として読む必要があります。国民年金の部分も入ったうえでの15万289円です。
2. 両端がほぼ同じ大きさ
次に、分布の端を見ていきます。
2.1 10万円未満は19.0%
累積構成比で見ると、10万円未満までで19.0%です。5人に1人弱がこの範囲に入ります。
内訳を見ると、9万円以上10万円未満が101万1457人、8万円以上9万円未満が80万2179人と、10万円に近いところに人数が集まっています。
2.2 20万円以上は18.8%
一方、20万円未満までの累積構成比は81.2%です。つまり20万円以上の方は18.8%になります。
10万円未満の19.0%とほぼ同じ大きさです。低い側と高い側が、ほぼ対称に近い形で存在していることになります。
3. 半数は15万円未満に入る
真ん中のあたりも確認します。
3.1 15万円未満までで50.2%
15万円未満までの累積構成比は50.2%です。ちょうど半数がこの範囲に収まります。平均の15万289円が、分布の真ん中あたりに位置していることになります。
20万円未満までなら81.2%で、8割がここまでに入ります。25万円未満までなら97.7%です。
3.2 最も多いのは10万円台前半
階級別の人数で見ると、10万円以上11万円未満が111万2828人で最も多く、構成比は6.9%です。次いで17万円以上18万円未満が103万1951人、18万円以上19万円未満が102万6888人と続きます。
山が1つではなく、10万円台前半と17万円から19万円あたりの2か所に厚みがあります。
ご相談では平均額を基準に考える方が多いのですが、両端がそれぞれ2割近くいる分布です。自分がどのあたりかを先に確かめてから、足りない分を考えるほうが進めやすくなります。
