4. 【生涯総額】年金月15万円を受け取り続けるといくらになる?
年金は月額で語られることがほとんどですが、受け取る期間は20年、30年と続きます。月15万円という金額を、生涯で受け取る総額に置き換えてみましょう。
4.1 【受給期間別】年金月15万円の生涯受取総額はいくら
- 65歳から75歳まで(10年):額面1800万円/手取り換算1566万円
- 65歳から80歳まで(15年):額面2700万円/手取り換算2349万円
- 65歳から85歳まで(20年):額面3600万円/手取り換算3132万円
- 65歳から90歳まで(25年):額面4500万円/手取り換算3915万円
- 65歳から95歳まで(30年):額面5400万円/手取り換算4698万円
- 65歳から100歳まで(35年):額面6300万円/手取り換算5481万円
※手取り換算は額面の87パーセントとして計算した概算です。天引きされる保険料や税金は自治体や世帯の状況で変わります。年金額の改定は織り込んでいません。
月15万円という金額は、20年受け取れば3600万円、30年なら5400万円になります。住宅の購入額に匹敵する規模の資産を、年金という形で受け取っている計算です。
10年長く生きるごとに、額面で1800万円ずつ増えていきます。長生きするほど受取総額が増えるという点で、年金は長生きへの備えとして機能しています。
4.2 年金月15万円、額面と手取りの差は生涯で数百万円に
注目したいのは額面と手取りの差です。20年受け取る場合、額面3600万円に対して手取り換算は3132万円となり、その差は468万円になります。30年なら702万円です。
毎月の差は1万円台でも、生涯で積み上げると数百万円の規模になります。生活設計を立てるときは、額面ではなく手取りをもとに考えたいところです。
自分の実際の手取り額は、毎年6月頃に届く年金振込通知書で確認できます。まずは1回分の通知書で、額面と振込額の差を確かめてみてください。
5. まとめにかえて
本記事では、公的年金の2階建て構造と2026年度の年金額改定、厚生年金を月15万円以上受給している人の割合を解説しました。
そして月15万円の年金を受け取り続けた場合の生涯総額を確認しました。
年金は月々の金額だけでなく、受け取る期間を通じた総額、そして額面と手取りの差まで含めて考えることで、老後資金全体の見通しを立てやすくなります。
ご自身の年金の見込み額は「ねんきん定期便」で確認できます。まずは現状を把握するところから、老後の資金計画を始めてみてください。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「令和8年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
中本 智恵

