3. 今の高齢者世代が受け取る「厚生年金+国民年金」のリアルな受給事情

ここまでは「平均年収600万円・勤続38年・国民年金未納」という特殊な条件で、月額約10万4000円という試算結果を出しました。

では、現在すでに年金生活を送っているシニア世代の方々は、実際にどれくらいの金額を受け取っているのでしょうか。

厚生労働省年金局がまとめた「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、厚生年金(国民年金分を含む)受給者の金額分布は以下のようになっています。

国民年金を含む厚生年金の受給者数4/5

国民年金を含む厚生年金の受給者数

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

  • 月額10万円未満の割合:約19.0%
  • 月額10万円以上の割合:約81.0%
  • 月額15万円以上の割合:約49.8%
  • 月額20万円以上の割合:約18.8%
  • 月額20万円未満の割合:約81.2%
  • 月額30万円以上の割合:約0.12%

データを見ると、厚生年金受給者のうち月額15万円以上を受け取っている人は約半数の49.8%を占めています。

一方で、今回のシミュレーション結果である月額約10万4000円に近い「月額10万円未満の受給者」も、全体の約19.0%存在していることがわかります。

気をつけなければならないのは、ここで示されているデータはすべて「額面」の数字であり、実際の手取り額はここから税金や社会保険料が引かれた金額になるという点です。