3. 繰下げ受給は本当に得なのか?「手取りの増加割合」から検証
受給開始を遅らせると、計算上は70歳まで待てば額面で「+42%」、75歳まで待てば「+84%」と大きく増えます。
しかし、ここで忘れてはいけないのが「税金や社会保険料の負担」です。
年金の額面が増えれば、その分天引きされる税金や社会保険料も大きくなります。そのため、手元に残る「手取り額」の増え方は、額面の増え方よりも小さくなってしまうのが現実です。
見た目ほど手取りは増えないという厳しい現実がある一方で、日本人の平均寿命は男性が81.09歳、女性が87.13歳です(厚生労働省「令和6年簡易生命表」)。
健康に動ける期間も考えると、年金を待った分、老後の人生をどれだけ楽しめるかという点も気になります。
寿命は誰にもわからないため、単純なお金の損得だけで決めるのはとても難しいのです。
