梅雨の晴れ間に夏の気配を感じる6月は、これから迎える厳しい暑さに備えて庭づくりを見直すのに適した季節です。気温の上昇とともに植物の管理も忙しくなりますが、暑さに強い品種を選べば、夏のガーデニングはぐっと楽になります。
夏の庭づくりで心強い味方になるのが、暑さや乾燥に強い植物です。うまく取り入れれば、管理の手間を軽減しながら、夏の間も美しい花壇を維持できます。
この記事では、過酷な夏でも元気に育ち、お庭を彩ってくれる植物を参考価格とあわせてご紹介します。
1. 夏の庭を彩る!暑さ・乾燥に強い花の種類
- ポーチュラカ:夏の強い日差しに負けない一年草。多肉質な葉を持ち、地面を這うように成長します。
- エキナセア:夏の暑さに強く、個性的な花が庭に立体感を与えてくれる丈夫な宿根草です。
- チェリーセージ:初夏から秋まで開花期間が長く、可憐な花を楽しめる観賞用のハーブです。
2. 水やり管理が楽になる!夏のガーデニングにおすすめの定番花3選
夏の厳しい環境でもすくすく育つ植物は、日々の管理の負担を大幅に軽くしてくれます。ここでは、それぞれの植物の特性(一年草、宿根草、ハーブ)を活かした育て方のポイントを解説します。
2.1 【ポーチュラカ】真夏の炎天下でも色鮮やかな花を咲かせる多肉植物
ポーチュラカは多肉質の葉と茎に水分を蓄える性質があり、乾燥や厳しい暑さに非常に強い植物です。本来は多年草ですが、園芸では「一年草」として扱われることが多く、肥料がなくても育つほどの強健さを持ちます。
地面を這うように広がりながら、色鮮やかな花を次々と咲かせます。繁殖力が旺盛で、こぼれ種でも増えるため、他の植物の生育範囲に侵入しそうな場合は適宜切り戻しを行いましょう。踏みつけに弱い特性があるため、人が通らない場所に植えるのがポイントです。
※参考価格:500~1000円前後(3号ポット苗)
2.2 【エキナセア】花壇に高さを生む!ユニークな花姿が魅力の宿根草
エキナセアは、まっすぐに伸びた茎の先端に、いがぐりのように中央が盛り上がった特徴的な花を咲かせます。夏の厳しい暑さ、直射日光、乾燥にとても強い宿根草で、植え付けの際に元肥を施せば、その後は追肥なしでも十分に成長します。
草丈が40~50cm程度まで伸びるため、平坦に見えがちな夏の花壇に高さを出し、立体的な景観を作ってくれます。一度根付いてしまえば水やりの手間もかかりませんが、人によっては葉に触れるとアレルギー反応を示すことがあるため、手入れをする際は手袋を着用することをおすすめします。
※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)
2.3 【チェリーセージ】甘い香りと可憐な花が長く楽しめる観賞用ハーブ
チェリーセージは、赤や白の可憐な小花を咲かせる植物です。甘い香りが特徴ですが、食用ではなく、主に「観賞用ハーブ」として楽しまれています。開花期は5月から11月頃と非常に長く、少ない肥料でも元気に育ちます。
暑さに強く、生育環境が合うと株が大きく成長します。枝が伸びすぎたと感じたら、思い切って切り戻し(剪定)をしましょう。風通しを良くして樹形を整えることが、長く楽しむための重要なポイントです。
※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
3. 植え付け後の管理ポイント!失敗しないための梅雨対策とは
「乾燥に強い」といっても、「水やりが全く不要」というわけではありません。特に植え付けから1~2週間は、根がしっかりと張るまで定期的に水を与える必要があります。
根付いた後の地植えの場合は、基本的に雨水だけで十分ですが、雨が降らず乾燥する日が続くようであれば、たっぷりと水やりをしてください。
鉢植えで育てている場合は、土の表面が乾いたタイミングで水を与えましょう。
また、今回紹介した3種はいずれも過湿(蒸れ)が苦手です。日本の梅雨の長雨は根腐れの原因になりやすいため、鉢植えの場合は雨が当たらない軒下などに移動させると安心です。
4. 夏のガーデニングを無理なく楽しむために
この記事では、夏の厳しい暑さや乾燥に強く、長い期間にわたって美しい花を楽しめる植物を3種類ご紹介しました。
乾燥に強い植物は管理が楽な点が魅力ですが、「完全に放置しても大丈夫」というわけではありません。植え付け直後の水やりや、梅雨時期の蒸れ対策、成長しすぎた際の切り戻しなど、少し手をかけてあげることで、厳しい夏でも元気に育ってくれます。
鉢植えや地植えといったそれぞれの環境に応じた管理を行い、無理のない範囲で夏のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※この記事は再編集記事です
参考資料
5.1 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために
- 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
- 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
- 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
- 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
- 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ )
- 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
- 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
- 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
- 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。
6. こちらの「ガーデニング」記事もおすすめ!
6.1 庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
庭に植えてはいけない!?生育旺盛&よく増える《多年草・低木》3選&広げずに楽しむ育て方
ガーデニングを始めたら、元気によく育つ植物を選びたいものですが、中には「生育旺盛すぎて手に負えなくなる植物」もあります。
今回は庭植えに注意が必要な多年草・低木3選と、広がらないように上手に楽しむ育て方のコツを紹介します。
6.2 【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
【虫がつきにくい庭木】1本で玄関先が一年中おしゃれに!ローメンテな《小さめ常緑低木》3選
「玄関まわりを緑で彩りたいけれど、毎日のメンテナンスが大変そう…」とお悩みではありませんか?今回は、虫がつきにくくローメンテナンスで育つ「小さめの常緑低木」を3種類厳選してご紹介します。
半日陰でも育つタフな植物から、季節ごとの葉色の変化や実の収穫まで楽しめるものなど、狭いスペースでもおしゃれに決まる優秀な庭木ばかりです。
6.3 【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
【日陰の玄関先に植える木】狭い場所OKの成長穏やかでローメンテな《常緑低木》6選!早見表も
「日当たりが悪い玄関まわりは植物が育たない…」と諦めていませんか?今回は、日陰の玄関先でもみずみずしく育つ、おすすめの「常緑低木」を6種類ご紹介します。
省スペースでも映えるおしゃれな植物や、日陰のグランドカバーになるもの、甘い香りの花や可愛らしい実を楽しめるものまで幅広くピックアップしました。




