3. 2つの申請窓口「年金事務所・ハローワーク」自分が給付対象かまずは確認

ここまで紹介した5つの給付は、すべて本人の申請が起点となります。雇用保険系の3給付(再就職手当・高年齢雇用継続給付・高年齢求職者給付金)の窓口はハローワークです。年金関連の2給付(加給年金・年金生活者支援給付金)の窓口は日本年金機構の年金事務所となります。

加えて押さえておきたいのが、2025年6月13日に成立した年金制度改正法による社会保険の適用拡大です。短時間労働者の月額賃金要件(いわゆる106万円の壁、月額8.8万円)の段階的撤廃と、企業規模要件の廃止が決まりました。60歳以降に短時間で働く人にとって、これまで適用外だった働き方が今後は厚生年金・健康保険の対象になりやすくなります。

社会保険料の自己負担は増える一方、在職中の老齢厚生年金が増額される点や、傷病手当金などの被用者向け給付の対象になる点はプラス材料です。給付の取りこぼしを防ぐとともに、改正後の働き方の損得も含めて、年金事務所やハローワークで早めに確認しておきましょう。受給可能な給付を知ることは、老後の家計を守る第一歩となります。

参考資料

苛原 寛