5. 人生100年時代の折り返し地点で考えたい資産形成戦略
平均寿命の伸長が続くなか、日本では「人生100年時代」という言葉が現実的なものとして語られるようになっています。
40歳代・50歳代は、収入面ではキャリアの充実期を迎えやすい年代ですが、人生全体の長さを考えると、まだ折り返し地点付近に立っている段階ともいえます。長寿化が進む現在では、これまでの家計管理や老後準備の考え方そのものを見直す必要性が高まっています。
5.1 平均寿命の延びで「老後」は30年以上に
厚生労働省の統計によれば、日本人の平均寿命は男性が80歳代前半、女性は80歳代後半まで延びています。
さらに近年は、医療の発達や健康意識の向上などを背景に、90歳前後まで生活する人も決して珍しくありません。平均寿命はあくまで統計上の数値ですが、その水準が高まるほど、90歳以上まで生きる人の割合も増えていくことになります。
そのため、65歳前後で現役を引退したとしても、その後の生活が20年から30年以上続く可能性は十分あります。かつてと比べて「老後」が非常に長い期間になっている点は、今後の資産形成を考えるうえで重要なポイントです。
5.2 働き盛りの40〜50歳代は「資産形成の後半戦」
こうした長寿社会の進展を踏まえると、40歳代・50歳代は将来に向けた資産形成の後半戦ともいえる大切な時期に位置しています。
一方で、この年代は住宅ローンの返済や子どもの教育費など、大きな支出が重なりやすく、思うように貯蓄を増やせない家庭も少なくありません。
それでも、引退後の生活期間が長くなるほど、現役時代にどれだけ資産を準備できたかが、その後の暮らしの安定度に大きく影響する可能性があります。
