3. 平均と中央値から見える40〜50歳代世帯の貯蓄格差
続いて、同調査をもとに働き盛り世代の資産状況を見ていきます。
3.1 「40歳代・二人以上世帯」の金融資産保有額
40歳代・二人以上世帯
平均:1486万円
中央値:500万円
- 金融資産非保有:18.8%
- 100万円未満:10.0%
- 100~200万円未満:6.2%
- 200~300万円未満:5.1%
- 300~400万円未満:4.4%
- 400~500万円未満:2.6%
- 500~700万円未満:7.3%
- 700~1000万円未満:6.1%
- 1000~1500万円未満:9.7%
- 1500~2000万円未満:6.5%
- 2000~3000万円未満:8.2%
- 3000万円以上:13.1%
- 無回答:2.1%
40歳代の二人以上世帯では、金融資産の平均額は1486万円となっていますが、中央値は500万円にとどまっており、両者の差が非常に大きいことが特徴です。
分布を見ると、金融資産を保有していない世帯が18.8%存在する一方で、1000万円以上の資産を持つ世帯も少なくありません。こうした一部の高額保有層が平均値を押し上げている構図が見えてきます。
そのため、一般的な世帯の実態を把握する際には、平均額よりも中央値のほうが実情に近い指標といえるでしょう。
3.2 「50歳代・二人以上世帯」の金融資産保有額
50歳代・二人以上世帯
平均:1908万円
中央値:700万円
- 金融資産非保有:18.2%
- 100万円未満:6.5%
- 100~200万円未満:6.4%
- 200~300万円未満:4.1%
- 300~400万円未満:3.5%
- 400~500万円未満:2.2%
- 500~700万円未満:6.7%
- 700~1000万円未満:7.7%
- 1000~1500万円未満:9.3%
- 1500~2000万円未満:6.1%
- 2000~3000万円未満:8.1%
- 3000万円以上:18.8%
- 無回答:2.2%
続いて50歳代の二人以上世帯を見ると、平均額は1908万円、中央値は700万円となっており、40歳代と同様に平均と中央値の間に大きな差が見られます。
特に目立つのが資産保有状況の二極化です。金融資産を保有していない世帯が18.2%ある一方で、500万円未満の層も一定数存在しています。その一方で、3000万円以上の金融資産を保有する世帯は18.8%に達しています。
50歳代は教育費や住宅関連費用などの負担が重なりやすい時期でもあり、資産形成が思うように進まない世帯と、着実に資産を積み上げている世帯との間で差が広がっている状況がうかがえます。
このように、40歳代・50歳代では資産額のばらつきが大きく、老後を見据えた計画的な資産形成の重要性がこれまで以上に高まっているといえるでしょう。

