1. 新NISAによる積立投資2年間の現在地

実際に新NISA口座を利用して積立投資を続けてきた人は、現在どのような運用結果となっているのでしょうか。今回は、実際の基準価額の推移をもとに試算していきます。

今回は、積立投資の代表的な銘柄であるインデックスファンド「eMAXIS Slim 全世界株式(通称「オルカン」)」を例に挙げて、2024年6月からこのオルカンへ毎月5万円ずつ、2年間にわたって積立投資を行ったとします。

毎月5万円の継続により、合計で購入した口数は「約42.38口(1万口単位)」となります。2026年5月現在の基準価額を「3万5539円」とし、これを基に現在の保有資産価値を計算すると、以下のようになります。

  • 保有資産額:42.38口×3万5539円=約150万円

積立元本の合計は、毎月5万円 × 24ヶ月で120万円です。つまり、2年間で元本120万円に対して30万円以上の利益を上げていることになります。この結果を年平均利回りに換算すると、「約22%」という非常に高い数値になります。しかし、この驚異的な伸びは、円安やインフレの恩恵を強く受けたものであり、今後の運用がこのまま推移していくと考えるのは危険です。

そこで、これから先の15年間を見据えたシミュレーションを行うにあたり、ある程度強気な数値を維持するものとして「年利回り10%」、過去の長期データに基づいた現実的な数値として「年利回り6%」の2つのパターンを用いていきます。