2. 年金の平均受給額は「参考程度」に

老齢厚生年金は加入期間や標準報酬月額によって個人差が大きく、厚生労働省「令和6年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、全受給権者の平均月額は男性で約16万9967円、女性で約11万1413円です(国民年金の金額を含む)。

ただし、厚生労働省が示すモデル年金は、夫が会社員、妻が専業主婦という世帯を前提にした金額であり、共働き世帯や単身世帯の実際の受給額とは異なります。

厚生労働省が公表するモデル年金も、「夫が平均標準報酬45.5万円で40年間就業し、妻がその期間ずっと専業主婦」という前提で、夫婦2人分の老齢基礎年金と夫の老齢厚生年金を合わせて月額23万7279円と試算されています。

一方、昨今は共働き世帯が主流です。夫婦それぞれが厚生年金に加入してきた世帯では、上記モデルとは受給額の構成が大きく異なります。そのため、現役世代の方にとって、これらの平均額やモデル年金額はあくまで「参考値」と捉えるのが適切です。