2.3 老後対策③収入が増えても生活水準を上げなかった
1980年代後半〜1990年代初頭のバブル期には、多くの企業で賃上げやボーナスの増加が続きました。この時期に収入が増えた分をそのまま消費に回さず、貯蓄に充て続けた世帯が、結果的に大きな資産を積み上げています。
収入が増えるとつい浪費が増えがちになってしまうものですが、堅実に貯蓄に回せるかどうかが資産を築ける人とそうでない人の大きな違いといえます。
2.4 老後対策④相場の波に左右されず、長期で資産を保有し続けた
現在の60〜70歳代は、バブル崩壊やアジア通貨危機、リーマンショックなど、複数の大きな経済危機を経験した世代です。
筆者は銀行員時代に「もう資産運用はリーマンショックで懲りたんだよ」といった声をよく聞きましたが、結果的にまとまった資産を多く築いている方はそうした局面でもコツコツと投資を続けてきた方でもあります。
「資産運用の基本は長期投資」といわれるように、資産運用を成功させるためには目の前の相場の波に左右されない姿勢が重要だといえるでしょう。
2.5 老後対策⑤若いころから運動の習慣を身につけている
お金の話からはガラッと変わりますが、悠々自適の老後生活を送る方たちの多くが日頃から運動習慣を身につけている傾向にありました。
現在の60〜70歳代が若かった1970年代にはテニスブームが到来し、大学や職場のサークル活動としてテニスを楽しんだ世代です。また1980年代後半から90年代前半のバブル期にはスキーブームが社会現象となり、週末には友人とゲレンデに向かう光景も珍しくありませんでした。
こうしたスポーツへの親しみが、若いころから体を動かす習慣として根付いた面もあったと考えられます。
健康な体を保つことは、医療費や介護費用の抑制にもつながります。老後の支出のなかで大きな割合を占めるのが医療・介護費用であり、健康寿命を延ばすことは資産を守ることにもつながるといえるでしょう。