5. まとめにかえて

暦年課税は、少額を計画的に渡したい人に向いた制度です。一方、相続時精算課税は、まとまった資金を早めに移したい場合に活用しやすい仕組みといえます。住宅や教育、結婚など明確な目的がある場合は、まず各種特例が使えるかを確認することが重要です。

確定申告を前に、「その年の贈与に税金がかかるかどうか」だけに目が向きがちですが、制度によっては将来の相続時の扱いが変わります。目先の負担が軽くなることが、必ずしも長期的に有利とは限りません。

「今の生活を支えたいのか」「将来の相続まで含めて考えたいのか」。年のはじめに、こうした視点で家族と話し合ってみることが、納得感のある資金計画につながっていくでしょう。

参考資料

東大森 勝太