4. Z世代ならではの感覚か?「誤情報」との接触リスクと信頼する情報源
【全体】健康やセルフケアに関する誤情報の接触経験(n=1,043)
誤った情報に接触した経験がある(合計): 29.0%
- 経験したことがある。また、その正しくない健康情報で、健康被害など、不具合を被ったことがある: 3.5%
- 経験したことがある。しかし、その正しくない健康情報で健康被害などの不具合を被ったことはない: 25.5%
- 誤った情報かどうか確認していないので、分からない: 34.7%
- 健康に関する間違った情報に接触したことはない: 36.3%
【Z世代】健康やセルフケアに関する誤情報の接触経験(n=414)
誤った情報に接触した経験がある(合計): 35.5%
- 経験したことがある。また、その正しくない健康情報で、健康被害など、不具合を被ったことがある: 5.1%
- 経験したことがある。しかし、その正しくない健康情報で健康被害などの不具合を被ったことはない: 30.4%
- 誤った情報かどうか確認していないので、分からない: 25.6%
- 健康に関する間違った情報に接触したことはない: 38.9%
【ミドル世代】健康やセルフケアに関する誤情報の接触経験(n=629)
誤った情報に接触した経験がある(合計): 24.7%
- 経験したことがある。また、その正しくない健康情報で、健康被害など、不具合を被ったことがある: 2.4%
- 経験したことがある。しかし、その正しくない健康情報で健康被害などの不具合を被ったことはない: 22.3%
- 誤った情報かどうか確認していないので、分からない: 40.7%
- 健康に関する間違った情報に接触したことはない: 34.7%
SNSの利便性の裏側には、誤情報に接するリスクが潜んでいます。健康やセルフケアに関する誤情報に接触した経験があるZ世代は35.5%で、ミドル世代の24.7%より10.8ポイントも高い結果となりました。
誤情報に接触する機会の違いに関係するかもしれないのが、信頼できる情報源の認識が違うことです。詳しく見ていきましょう。
4.1 Z世代が信頼する情報源は「動画」「検索上位」、一方で「SNS投稿」が大きく伸長
信頼して利用することがある健康やセルフケアに関する情報について、世代別の回答をみていきましょう。
医療従事者など専門家の記事や動画
- Z世代 (n=258): 34.1%
- ミドル世代 (n=427): 40.7%
検索サイトで検索上位にでてくる情報
- Z世代: 32.6%
- ミドル世代: 26.7%
ニュースメディアの情報
- Z世代: 23.6%
- ミドル世代: 27.2%
自分に近い症状や悩みを抱える人のSNS投稿
- Z世代: 21.7%
- ミドル世代: 15.5%
有名企業のサイト
- Z世代: 19.0%
- ミドル世代: 16.6%
インフルエンサーの発信動画やSNS投稿
- Z世代: 17.4%
- ミドル世代: 7.5%
「いいね」やシェア、再生回数の多いSNS投稿や動画など
- Z世代: 14.7%
- ミドル世代: 3.5%
生成AIの回答
- Z世代: 13.2%
- ミドル世代: 3.5%
テレビや新聞雑誌、ウェブなどで出てくる広告
- Z世代: 12.0%
- ミドル世代: 15.2%
Z世代は健康に関する情報として「インフルエンサーの発信動画やSNS投稿」をミドル世代の2倍以上信頼しており、「いいねやシェア、再生回数の多いSNS投稿」も約4倍信頼して利用しています。
一方、最も信頼度の高い情報源は世代問わず「医療従事者など専門家の記事や動画」であり、専門的な情報とSNS上の一般情報との間で信頼度に大きなギャップがあることがうかがえます。

