新しい年が始まり、お正月休みが終わると、そろそろ現実的なお金のことを考えるタイミングです。1月は、会社員の方なら「源泉徴収票」が届いて、昨年の年収を確認した方も多いと思います。その数字を見ながら、ふと頭に浮かぶのが「定年後、年金はいくらもらえるんだろう?」という疑問ではないでしょうか。
老後にゆとりある生活を送るための目安としてよく言われるのが「月20万円」、つまり年間で240万円。このラインに届く人はどれくらいいるのでしょうか。
実は、厚生労働省のデータを見ると、男女でその割合に驚くほどの差があります。今回は、厚生年金と国民年金を合わせた受給額が「年間240万円」を超える人の割合について、わかりやすく解説します。
※金額等は執筆時点での情報にもとづいています。
1. 公的年金(国民年金と厚生年金)の仕組みをおさらい
公的年金は、原則として「偶数月の15日」に支給されます。
なお、15日が土日や祝日にあたる場合は、前倒しされ、直前の平日に振り込まれる仕組みです。
日本の公的年金制度は2階建て構造となっており、1階にあたるのが「国民年金(基礎年金)」、2階に位置づけられるのが「厚生年金」です。
それぞれについて、加入の対象者や保険料の仕組み、老後に受け取れる年金額の違いを確認していきましょう。
1.1 国民年金(1階部分)の「加入対象・保険料・老後の受給額」を見る
- 加入対象:日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入
- 年金保険料:全員一律(※1)
- 老後の受給額:40年間欠かさず納めれば満額(※2)
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被保険者:第1号~第3号に分かれる(※3)
※1 国民年金保険料の月額:2025年度 1万7510円
※2 国民年金(老齢基礎年金)の月額:2025年度 6万9308円
※3 第1号被保険者は農業者・自営業者・学生・無職の人など、第2号被保険者は厚生年金の加入者、第3号被保険者は、第2号被保険者に扶養されている配偶者
1.2 厚生年金(2階部分)の「加入対象・保険料・老後の受給額」を見る
- 加入対象:会社員や公務員、またパート・アルバイトで特定適用事業所(※4)に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
- 年金保険料:収入に応じて決まり(※5)、給与からの天引きで納付
- 老後の受給額:加入期間や納めた保険料により個人差あり
- 被保険者:第1号~第4号に分かれる(※6)
※4 1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者(短時間労働者は含まない、共済組合員を含む)の総数が51人以上となることが見込まれる企業など
※5 保険料額は標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算される
※6 第1号は、第2号~第4号以外の、民間の事業所に使用される人、第2号は国家公務員共済組合の組合員、第3号は地方公務員共済組合の組合員、第4号は私立学校教職員共済制度の加入者
