10月15日に年金が支給される「60歳代から90歳代以上」の平均年金月額を一覧表でみる。みんなの年金額はいくら？

3. 【60歳～90歳以上の各年齢別】「国民年金と厚生年金」の全体・男女別の平均はいくら？

同じく「令和5年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、60歳から90歳以上の全受給権者を対象とした年金額の平均、そして個人差や男女差を詳しく見ていきます。

【一覧表】60歳～90歳代以上《国民年金・厚生年金》全体・男女別の平均年金月額

※国民年金部分を含む

国民年金のみの受給者では、全体および男女別の平均月額はいずれも5万円台です。最も多い金額も男女ともに6万円から7万円台となっています。

一方、厚生年金受給者の場合、国民年金部分を含めた平均月額は全体で14万円台ですが、男性が16万円台、女性が10万円台と、男女間で大きな差があることがわかります。

ボリュームゾーンも男性は16万円から19万円前後、女性は9万円から11万円前後と差が見られます。

また、グラフが示すように、受給額は男女ともに月額1万円未満の人から30万円を超える人まで幅広く分布しています。

こうした男女差や個人差は、現役時代の収入や厚生年金の加入期間の違いなどが影響していると考えられます。

次に、老齢年金に関する意外な注意点についても解説します。