5. 取り組み⑤健康管理に気を配っていた

経済的な備えと同じくらい重要なのが「健康の備え」です。

厚生労働省のデータによれば、日本人の生涯医療費は平均約2900万円。

さらに生涯医療費の半分が70歳以降に集中していることがわかります。

全額が負担になるわけではなく、保険適用で自己負担分は少なくなります。

特に70代後半〜80代前半に医療費がピークを迎え、もし慢性疾患があったり入院する必要が出てくると、家計を圧迫する要因となります。

医療費の備えはもちろん、病気にならないことも重要です。

豊かな老後を過ごしているシニアは、現役時代から定期健診の受診、適度な運動、バランスの取れた食生活を心がけていました。

特に生活習慣病の予防に努めることで、高額な医療費や通院負担を避けられたことが、家計にも健康にもプラスに働いています。

また、健康は「お金の節約」だけでなく、「やりたいことを楽しむための体力」を保証してくれます。

旅行や趣味、孫との交流など、活動的な暮らしを支える土台として、健康管理は欠かせない投資だったといえるでしょう。