秋が深まり、日ごとに寒さを感じる季節となりました。

政府はこれまで、電気・ガス料金の補助、給付金の支給、定額減税といった、さまざまな物価高対策を講じてきました。

その中でも「定額減税」においては、納税額が少ないために減税の恩恵を十分には受けられなかった世帯が存在します。

現在、その不足分を補うための「定額減税補足給付金(不足額給付)」の支給に向けて、各自治体で手続きが進められています。

多くの自治体で2025年10月31日に申請期限を迎えていますが、なかには11月末を期限にしている自治体もあるようです。

「定額減税補足給付金(不足額給付)」は、手続きをしなくても自動的に振り込まれるケースと、申請が必要となるケースに分かれています。

今回は「定額減税補足給付金(不足額給付)」について詳しく解説しますので、参考にしてください。

※自治体によって支給対象や手続きのスケジュールに差がある場合があります。必ずご自身の住んでいる市区町村の情報をご確認ください。

1. 「定額減税補足給付金(不足額給付)」とは?2025年の対象者について解説

定額減税補足給付金(不足額給付)は、2024年に行われた定額減税において、減税額を満額享受できなかった世帯を対象に、その差額を補う目的で支給されるものです。

2024年に実施された定額減税《所得税》

定額減税の仕組み《所得税》

出典:国税庁「令和6年分所得税の定額減税のしかた」

2024年に実施された定額減税《住民税》

定額減税の仕組み《住民税》

出典:総務省「個人住民税の定額減税について」