2. 取り組み②毎月コツコツ貯蓄を継続した
「余ったら貯める」ではなく、「給料日にまず貯蓄を取り分ける」という“先取り貯蓄”を徹底していた人は、退職後の資金に明らかな余裕があります。
J-FLEC 金融経済教育推進機構が実施した「家計の金融行動に関する世論調査 二人以上世帯(2024年)」のデータによれば、60歳代世帯の金融資産は中央値650万円に対し、平均値は2033万円と大きな差が見られます。
※調査の貯蓄額には、日常の支出や口座引き落としのための普通預金残高は含まれていません。
60歳代の貯蓄額(平均値・中央値)
2033万円・650万円
70歳代の貯蓄額(平均値・中央値)
1923万円・800万円
この結果は一部の裕福な世帯が平均値を大きく押し上げていることを示しています。この中央値より大幅に上回る世帯は、多くが「毎月の積立」を続けていた層です。
また、長期にわたる積立を投資や運用に回すことで、「複利効果」を最大限に活かせます。現金を銀行に預けているだけでは得られない、この効果を味方につけた人は、少額であっても若い頃から始めることで、老後に大きなゆとりを実感しているのです。