2. 【生活保護】2025年10月から生活扶助が「500円」引き上げに
2025年10月から、生活保護のうちの「生活扶助」が500円引き上げられます。この引き上げの詳細は、特例加算の引き上げです。現在、生活扶助は毎月1000円が「特例加算」として加算されています。この加算額が、2025年10月から1500円になるのです。
加算額が引き上げられた理由は、物価の上昇です。8月の消費者物価指数は、基準点である2020年を100として112.1と、前年同月比で2.7%、前月比でも0.1%上昇しています。しかし、物価変動の影響を除いた実質賃金は△0.2%となっており、当初のプラスに転じる予想から一転、7ヵ月連続のマイナスとなっています。
「生活保護費が支給されても物価が高く生活費が足りない」といった状況が懸念されるため、政府は特例加算を500円引き上げたのです。
この引き上げは、2025年度と2026年度の2年間限定です。しかし、物価の状況次第では、措置が延長される可能性も考えられるでしょう。
次章では、改定後の生活保護費を試算します。