3. 65歳以上の就業率は年々増加へ

年金だけでは収支が赤字になり、かつ貯蓄が十分にない場合においては、働き続けることが選択肢になります。

こうした事情以外にも、社会とのつながりや健康面など、さまざまな背景により65歳以上の就業率は高まっています。

2025年9月14日に総務省から公表された「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によると、就業者総数に占める65歳以上の就業者の割合が過去最高になったこともわかりました。

65歳以上で働く人の割合は25.7%。年齢別に見ると、65~69歳で53.6%、70~74歳で35.1%、75歳以上で12.0%となりました。

70歳を過ぎても一定の人は働いている現状にあります。

同資料より、どのような業種で働いているのかも見ていきましょう。

人数でみると多い順に、「卸売業、小売業」が133万人、「医療、福祉」が115万人※1、「サービス業(他に分類されないもの)」が104万人※2、「農業、林業」が93万人などとなっています。

※1そのうち「社会保険・社会福祉・介護事業」が75万人、「医療業」が38万人など。
※2そのうち「その他の事業サービス業」(建物サービス業、警備業など)が74万人など。