65歳以降の暮らしについて、「仕事はリタイヤして悠々自適に過ごしたい」と考える方もいるでしょう。

しかし収入が年金に限られるとなると、生活していけるのか気になるものです。すでにリタイヤしている、65歳以上の世帯の家計収支や貯蓄の実態を紹介します。

また、2025年9月14日に総務省から公表された「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によると、就業者総数に占める65歳以上の就業者の割合が過去最高になったこともわかりました。

65歳以上の就業の実態についても見ていきましょう。

1. 65歳以上「無職の夫婦世帯」家計収支はどうなっている?実は赤字だった

まずは総務省「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」という統計から、65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な家計収支を見ていきます。

1.1 65歳以上「無職の夫婦世帯」の収入

  • 25万2818円
  • うち社会保障給付(主に年金)22万5182円