2. 年金生活者支援給付金の請求手続きは「年金請求と同時に」行う
年金生活者支援給付金の請求は、原則、各基礎年金の請求と同時に行います。
年金事務所などで各基礎年金を請求する場合、年金事務所の相談員から案内があるため、請求漏れの心配はありません。
郵送での請求や電子申請(一部の老齢年金請求で可能)の場合、年金生活者支援給付金の請求を忘れないように注意が必要です。
なお、障害基礎年金は障害等級1級または2級に該当しなければ支援給付金は出ませんが、請求時に等級が確定していなくても同時請求します。
また、65歳前から特別支給の老齢厚生年金を受給している人は、年金生活者支援給付金の請求を郵送で行うことになるため注意が必要です。
65歳時に日本年金機構から、65歳時に受給開始するか繰下げ受給するかを確認する年金請求書(65歳はがき)と一緒に案内が届くため、年金請求書と同時に郵送しなければなりません。
ここまで、年金生活者支援給付金の概要と一般的な請求方法について解説しました。次章では、2025年9月に届く年金生活者支援給付金の請求書について解説します。
3. 2025年9月に届く「年金生活者支援給付金の請求書」とは
年金生活者支援給付金の請求は原則基礎年金の請求と同時に行いますが、基礎年金請求時に所得要件を満たしていなかった人が要件を満たしたときに請求することもあります。
基礎年金受給開始後に受給要件を満たした人に送付されるのが、2025年9月に届く請求書です。
前年の所得が判明後、日本年金機構が基礎年金受給者の所得要件を確認し、新たに年金生活者支援給付金の所得要件を満たした人に対して請求の案内を送付します。
すでに給付金を受給している人は手続き不要です。
3.1 請求書の記入方法
請求書に記入するのは、「提出日」「氏名」「電話番号」のみです。記入が終わったら個人情報保護シートと切手を貼って郵送します。
なお、請求書の表面には年金生活者支援給付金の種類と見込額が記載されているので、確認しておきましょう。