2. 【うらやましい】8月15日に「32万7000円」の年金がもらえるのは「標準」なのか?
次回の年金支給日である、8月15日。実はこの日に「32万7000円」の年金がもらえるのは、厚生労働省が提示するケースによると「標準的な収入を得ていた人」となっています。ただし、ここには大きな落とし穴があります。
まず、2025年度の年金額は次のとおり決まっています。
2.1 2025年度の年金額
- 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万9308円(+1308円)
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分※)
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円(対前年度比+1300円)です。
※男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準です。
夫婦2人分の厚生年金の金額を見てみると23万2784円。
この内訳は、夫婦の老齢基礎年金(満額)と夫の厚生年金です。ここから厚生年金部分を算出してみましょう。
- 23万2784円ー(6万9308円×2人分)=9万4168円
これが、平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合にもらえる純粋な厚生年金月額というわけです。
老齢基礎年金を満額受け取るとすると、合計は「16万3476円」になります。
2.2 年金は「2ヶ月分」が一度に振り込まれる
この2ヶ月分が8月15日に支給されるため、合計は約32万7000円になるということです。
厚生労働省による「標準的な給与をもらっているモデルケース」を想定した試算とのことですが、これは「2ヵ月分」であることに注意が必要です。