海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、海外で動物保護をしているAdapostul SperantaさんのYouTubeアカウント「@adapostulsperanta7404」の投稿。

悲惨な状態で見つかったビションフリーゼが、子犬とともに保護されて清潔な姿になる様子を動画で紹介してくださっています。

執筆時点で約190回再生、約50件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬猫の入手経路や経費の現状についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. サクッと読めるダイジェスト

「綿あめみたいな犬」として人気の高いビションフリーゼが、見るも無惨な姿で保護されます。アクセサリーやおもちゃ感覚でペットにする人が多く、無責任な飼い主が増えているそうです。

捨てられたビションフリーゼは母犬だったようで、ゴミ捨て場で産んだ数匹の子犬がいることも発覚。子犬の安否も気になるところです。

この記事では、保護されたビションフリーゼが動物救助スタッフの元でカットやお風呂のお手入れを受けて清潔になる姿を伝えます。母犬が子犬と寄り添う姿も注目してみてください。

2. この記事の3つのポイント

  •  悲惨な状態で見つかったビションフリーゼを保護
  •  ゴミ捨て場で産んだ子犬とともにケアを受けて、清潔な姿になる
  •  「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

3. 【捨てられたビションフリーゼ】悲惨な状態で保護

海外のSNSで話題になっているのは、捨てられたビションフリーゼが悲惨な状態で保護され、適切なケアを受けて清潔になる様子です。救われたメス犬の名前は「Siva(シヴァ)」。

ビションフリーゼといえば白くてふんわりとした被毛が特徴の犬種ですが、動画に収められていたのは、毛がベッタリとして汚れている悲惨な状態の犬でした。

Adapostul Sperantaさんによると、ビションフリーゼが捨てられてしまう現状があり、シヴァのような運命を辿っている犬も少なくはないんだとか。

そしてシヴァは、ゴミ捨て場で産まれたばかりの子犬たちとともに保護されました。

4. 【解説】単なる毛玉ではない?被毛の「フェルト化」が引き起こす命の危険

ビションフリーゼやプードルなど、毛が抜けにくく伸び続ける犬種にとって、定期的なブラッシングやカット(トリミング)は健康維持に不可欠です。

しかし、ネグレクトや放置によって被毛が手入れされないと、毛が強く絡まり合って鎧のように固まる「フェルト化(Matting)」という非常に危険な状態に陥ります。

フェルト化した毛は以下のような深刻な健康被害を引き起こします。

  • 激しい皮膚痛と血流障害: ガチガチに固まった毛が皮膚を強く引っ張り続け、歩行や体動のたびに激痛を与えます。重度の場合、血流が途絶えて皮膚が壊死することもあります。
  • 細菌繁殖と寄生虫感染: 通気性が失われ、排泄物や汚れが溜まることで、皮膚炎や寄生虫の発生源となります。

動画内で数人のスタッフがベッドに横たわるシヴァを慎重にカットしていたのは、単に「見た目を綺麗にする」ためではなく、引きつる皮膚の痛みを和らげ、皮膚感染から命を守るための「緊急医療処置(デ・マッティング)」だったのです。

5. カットとシャンプーで清潔な状態に

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出所:<u><a href="https://www.youtube.com/watch?v=AgBiBLghAZA" target="_blank">@adapostulsperanta7404</a></u>

出所:@adapostulsperanta7404

汚れにまみれたシヴァは、被毛のケアからスタートすることになりました。

スタッフはバリカンで刈ったりハサミでカットをしたりしながら、毛先に付着した汚れを取り除いていきます。

ひとりでは間に合わず、数人のスタッフで取り掛かります。

シヴァは疲れているのか、ベッドの上に横たわったまま動きません。

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出所:<u><a href="https://www.youtube.com/watch?v=AgBiBLghAZA" target="_blank">@adapostulsperanta7404</a></u>

出所:@adapostulsperanta7404

被毛を短くカットをしたシヴァは、シャンプーで汚れを洗い流すことに。

スタッフ総出で手際よく体を洗ってもらい、気持ちがいいからなのか、次第に元気を取り戻していきます。

6. 子犬たちに授乳をするシヴァ

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出所:<u><a href="https://www.youtube.com/watch?v=AgBiBLghAZA" target="_blank">@adapostulsperanta7404</a></u>

出所:@adapostulsperanta7404

清潔になったシヴァは、子犬に授乳を始めました。

ゴミ捨て場で産まれた子犬たちは、発見当時は悪臭がひどく、劣悪な状況に置かれていたそうです。

コメント欄には、「素晴らしい仕事をしていますね!」とスタッフへの称賛の声が寄せられていました。

また、「里親に引き取られることを祈っています」と、親子の幸せを願う声もありました。

残酷な目に遭ったシヴァや子犬たちに、より明るい未来がやってくることを願います。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

7. 著者からの一言コメント

日本でも人気の高いビションフリーゼですが、こんな風に捨てられる犬がいる現状にショックを受けました。

シヴァと子犬たちは前途多難な人生が待ち受けているかもしれませんが、最悪の事態を免れたことに胸を撫で下ろした次第です。今はゆっくりと子育てに専念をしてほしいですね。(ライター 樋口郁美

8. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

今回のシヴァ親子の救出劇のように、衰弱した動物の命を繋ぎ止めるためには、スタッフの深い愛情だけでなく、高度な衛生管理、毛玉除去の専門技術、そして適切な獣医療ケアが欠かせません。

一方で、こうした「命の最前線」を支える現場は、過酷な労働環境や人員不足、資金難といった厳しい現実に直面しているケースが少なくありません。動物たちの命と健康を守る専門職(獣医師や動物看護師など)は、どのような経済的・労働的リアルのもとで活動しているのでしょうか。

ここからは、動物医療や保護の現場を陰で支えるプロフェッショナルたちの「お金と待遇のリアル」について見ていきます。

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の「平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)」、動物看護従事者の「平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)」です。

ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の「愛玩動物看護師」国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。

動物医療を支える現場の詳しい勤務実態や給与に対するリアルな満足度は「獣医師・動物看護師の平均年収はいくら?国家資格化で注目の「給料とリアルな待遇」」で紹介しています。

 

参考資料

 

樋口 郁美