1.2 厚生年金加入者の受給額の分布
受給状況をさらに細かく見ると、年金受給額は人によって大きく異なることがわかります。受給額の分布状況は次の通りです。
【男性】
- 5万円未満:0.6%
- 5万円以上10万円未満:8.9%
- 10万円以上15万円未満:23.7%
- 15万円以上20万円未満:42.8%
- 20万円以上25万円未満:21.4%
- 25万円以上:2.6%
【女性】
- 5万円未満:4.3%
- 5万円以上10万円未満:40.1%
- 10万円以上15万円未満:46.2%
- 15万円以上20万円未満:9.1%
- 20万円以上25万円未満:1.2%
- 25万円以上:0.1%
男女計を見ると、受給額10万円以上20万円未満の人が6割強を占めます。しかし、受給額20万円以上の人が全体の15%を占めるのに対し、10万円未満の人も20%以上います。
特に、女性の4割強が10万円未満で、年金だけで老後生活を賄うのは厳しいと感じる人もいるでしょう。
ここまで、老齢厚生年金受給権者の平均受給額と分布状況を紹介しました。次章では、年金額の計算方法と、なぜ人によって受給額が大きく異なるかについて解説します。