【元銀行員が解説】相続トラブルは他人事ではない…「争族」になる5つのパターンと対策
知っておきたい相続の「火種」とその「防ぎ方」
beauty-box/shutterstock.com
相続は、家族の絆を深める機会となり得ますが、現実には「争族」と呼ばれるトラブルに発展することも少なくありません。
家族のあり方が多様化し、子どものいない夫婦や、家を継ぐという意識の希薄化、さらには認知症などの高齢化問題が絡むことで、争いの火種は以前にも増して複雑になっています。
この記事では、実際に起こりがちな典型的なトラブルを5つ取り上げ、その背景と防止策を解説します。
1. 相続トラブルの背景
相続トラブルというと、ドラマのような、資産家の間で起こるようなどこか他人事のように思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし相続税がかかる・かからないにかかわらず、遺産をめぐる争いは誰の身にも起こりうるものです。
1.1 遺産分割でもめるのは約4分の3が遺産5000万円以下
家庭裁判所での遺産分割事件の件数は年々増えており、特に「遺産総額が5000万円以下」の事案が大半を占めています。
つまり、特別裕福な家庭でなくても、相続が“争い”の火種になる可能性は十分にあるということです。
また、令和4年の統計では裁判になる家庭事件のうち、約1割が遺産分割に関わるものとなっています。
相続トラブルは、今後私たちにとっても身近な問題になる可能性が高いことを認識しておく必要があります。
では、どんなケースがトラブルに発展するのでしょうか?
具体的にみていきたいと思います。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/一種外務員資格(証券外務員一種)/LIMOマネー編集部金融ライター
一種外務員資格(証券外務員一種)。大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行にて後方事務や法人営業部門のアシスタント事務を経験。その後、三井住友信託銀行に転職し、資産運用アドバイザー業務に約10年間従事。
15年以上にわたり金融機関に在籍し、現役世代からシニア層、富裕層まで延べ1000名以上の個人顧客に対し、資産運用コンサルティングや承継対策を提案。表彰歴多数。現在は、株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア『LIMO(リーモ)』、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』にて企画・執筆・編集・監修を幅広く担当。
15年以上の金融機関キャリアに加え、自身も20年以上の投資経験(投資信託・株式・FX・金など)を持つ。金融のプロ・現役投資家・生活者(出産・育児経験)の3つの視点から、年金制度の仕組み、社会保障、NISAや住宅ローン、相続まで分かりやすく解説。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数獲得。【2026年6月29日更新】