日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高を除く「貯蓄額」において、各世代で「貯蓄ゼロ」の割合はどのようになっているのでしょうか。
今回は金融経済教育推進機構の調査結果をもとに、20歳代~70歳代の単身世帯における「貯蓄ゼロ」の割合をご紹介します。
また《50歳代単身世帯》の貯蓄事情や、「ねんきん定期便」についても解説します。
生活設計を立てる際に、ぜひ参考にご覧ください。
1. 各世代の貯蓄額ゼロの割合は?50歳代が最多?
実は50歳代の貯蓄額ゼロの割合は、各世代の中で最多という結果が出ています。
金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を確認すると、各世代の貯蓄ゼロの割合は以下のとおりです。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
- 20歳代:36.3%
- 30歳代:33.4%
- 40歳代:33.3%
- 50歳代:40.2%
- 60歳代:27.7%
- 70歳代:27.0%
※いずれも単身世帯
若年層の貯蓄ゼロの割合が高いのはイメージできるかもしれませんが、50歳代が最多なのはやや意外だったという人もいるでしょう。
60歳代以降は貯蓄ゼロの割合が下がるので、最後の大きな買い物をしてそこからまた貯蓄を始めているのでしょうか。
いずれにしても、単身世帯の50歳代は一つのポイントになりそうです。