【6月13日の年金は増額】国民年金と厚生年金「いくら増える？」将来「減額」の可能性もあるってホント？《過去20年の年金改定率の推移》

2. シニア世代の年金「国民年金と厚生年金」平均受給額はいくら？

シニア世代の年金の平均受給額は、以下のとおりです。

国民年金の平均受給額

出所：厚生労働省年金局「令和5年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

厚生年金の平均受給額

国民年金（基礎年金）は平均5万円台、厚生年金（基礎年金含む）は14万円台となっています。

内訳を見てみると、国民年金は誰もが保険料を納める必要があるため、男女差が少なくなっています。一方、会社員や公務員といった人が加入する厚生年金は、男女間で差が生まれているようです。

これは、キャリアの歩み方が男女で異なるためと考えられます。男性は会社員として働き続ける人が多いですが、女性はかつては結婚や出産を機に退職するケースが多かったのです。そのため厚生年金に加入している期間が短く、受給額が男性に比べて少なくなっていると考えられます。

また、給料によって厚生年金保険料が異なることから、男女間での給与格差なども、受給額に影響しているでしょう。

最新の年金平均受給額は国民年金が5万円台、厚生年金が14万円台でしたが、物価や賃金の動向次第では減額となる可能性もあるでしょう。次の章では、年金減額の可能性について解説します。