2025年6月13日(金)は2カ月に1度の公的年金支給日です。

この日、増額改定が決定している4月分と5月分の年金がはじめて支給されます。

2025年度の公的年金は、老齢年金「国民年金・厚生年金」が前年度から1.9%の増額が決定していますが、年金に上乗せする形で支給される給付金「老齢年金生活者支援給付金」は、前年度から2.7%の増額が決定しています。

「老齢年金生活者支援給付金」という制度をはじめて聞いたという人もいるでしょう。

老齢年金生活者支援給付金は、低所得の年金受給者の生活を支援する目的で創設された給付金制度です。

本記事では、老齢年金生活者支援給付金の支給対象・給付額を解説します。なお対象者は申請が必要ですので、申請方法も確認しておきましょう。

1. 2カ月に1度もらえる給付金「年金生活者支援給付金」とは?

「年金生活者支援給付金」の支給要件

「年金生活者支援給付金」とは?

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」について

 

「年金生活者支援給付金」は、所得の少ない年金受給者の暮らしをサポートする目的で設けられた給付制度で、この制度の財源には、消費税増税分の一部が充てられています。

給付は2カ月ごとに行われ、年金の支給にあわせて支払われます。

なお、この給付金は受け取っている年金の種類に応じて、以下の3種類に分けて給付されます。

  • 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

今回は、特に高齢者世帯の生活に密接に関係する「老齢年金生活者支援給付金」の受給条件に注目してみましょう。