新年度が始まる4月は、暮らしやお金まわりを整える良いタイミングですね。積立預金を始めたり、家計簿をつけ始めたりする人もいるでしょう。
住宅資金・教育資金・老後資金は「人生の三大資金」と呼ばれます。
これらをバランスよく準備していくためには、現役時代からコツコツと資産形成を進めていきたいところですが、若いうちは目前の支出で手一杯という世帯も珍しくないでしょう。
ただし、貯蓄額はその裏にある負債額とセットで考えていく必要があるでしょう。貯蓄から負債を差し引いた「純貯蓄額」が、いわば「ほんとうの貯蓄額」です。
今回は総務省が2025年1月に公表した「家計調査(貯蓄・負債編)」2024年(令和6年)7~9月期平均結果から、50歳代・60歳代・70歳代の「勤労世帯(二人以上世帯)」の貯蓄額(※)・負債額・純貯蓄額などのデータを見ていきます。
※総務省の家計調査報告(貯蓄・負債編)の用語の解説における「貯蓄」の定義は以下の通りです。
ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。なお,貯蓄は世帯全体の貯蓄であり,また,個人営業世帯などの貯蓄には家計用のほか事業用も含める。
引用:総務省「家計調査《貯蓄・負債編》の概要」Ⅱ用語の説明