4. 50歳代・60歳代・70歳代《ほんとうの貯蓄額》はどう動いた?

各世代の純貯蓄額は下記のように推移しています。

  • 50歳代:967万円
  • 60歳代:2177万円
  • 70歳代:1861万円

50歳代は負債(主に住宅ローン)が大きく、純貯蓄を押し下げる要因となっています。しかし60歳代で負債は大幅に減り、貯蓄自体が増えたことで、純貯蓄額も大きく増加します。

70歳代の純貯蓄は、60歳代よりも減少しているものの比較的高い水準をキープしていると言えそうです。

いずれも退職金や相続などのまとまった収入により、大きく貯蓄額が引き上がった世帯が一定数含まれているでしょう。

とりわけ60歳代後半以降の就労は、60歳代前半までと比べて年収が低くなる傾向があります。健康面・体力面との相談が必要となるケースも多く、仕事を続けるかどうか迷うこともあるでしょう。

そこで気になるのが、リタイア後の家計収支かもしれません。次では65歳以上のリタイア(無職)夫婦世帯の家計収支に関するデータも見ておきます。