10月17日は「貯蓄の日」です。物価高が続く昨今、より貯蓄の必要性を感じている方は多いでしょう。

筆者はFPとしてさまざまな年代の方のお金の相談を受けておりますが、「自分自身の貯蓄額は平均より上なのか?」と、ご相談される方もいます。

特に50歳代の方は、ある程度老後を見据えていく年代となります。ある程度老後の受け取れる年金額や、退職金の金額のイメージがつくと思いますので、「自分は今の貯蓄額で足りるのだろうか?」「どんな方法で準備をしていこうか」と感じる方も多いのではないでしょうか。

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人世帯調査](2024年)」によれば、50歳代二人以上世帯の平均貯蓄額は1168万円です。

しかし、中央値と平均値には大きな差があります。

今回は、50歳代の平均的な貯蓄額を詳しく見ていきながら、セカンドライフまでにより余裕のあるお金の準備をするために“やめたほうがいいこと”を解説していきます。

1. 【50歳代夫婦世帯】「平均貯蓄額と中央値」はいくら?

まずは、金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人世帯調査](2024年)」を参考に、50歳代・二人以上世帯の貯蓄(金融資産を保有していない世帯を含む)を確認します。

貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。