2. 国家公務員の申込倍率
2024年度の国家公務員の申込倍率と受験倍率は、以下のとおりです。
国家公務員の申込/受験倍率

出所:人事院「2024年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表」、人事院「2024年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)及び専門職試験(大卒程度試験)の合格者発表」、人事院「2024年度国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)教養区分の合格者発表」をもとに筆者作成
2.1 2024年度春
申込倍率
〈総合職〉
- 7.0倍
〈一般職〉
- 3.2倍
受験倍率
〈総合職〉
- 5.7倍
〈一般職〉
- 2.3倍
2.2 2024年度秋
申込倍率
〈教養区分〉
- 10.1倍
受験倍率
〈教養区分〉
- 6.6倍
国家公務員には総合職と一般職があります。総合職は本省庁で働く「官僚」と呼ばれる人たちです。一般職は本省庁だけでなく、地方機関で勤務する可能性もあります。このほかに、
天皇や皇族の護衛をする皇宮護衛艦や、航空機に指示を出しながら航空安全の管理をする航空管制官のような専門職も存在します。
採用試験でいうと、上記の職種のほかにも経験者採用や中途(氷河期)採用、障がい者採用などもあります。
目を惹くのは教養区分の申込倍率です。10.1倍と、全体のなかでもとりわけ高くなっています。教養区分は専門試験の代わりに企画立案の能力などを見る試験を行っているのが特徴です。倍率が高いのは、19歳から1994年4月2日以降に生まれた30歳までが受けられるためだと考えられます。
このほか、総合職は申込倍率が7.0倍と一般職の2倍以上の数値です。一般職も3.2倍と、狭き門であるといえます。国家公務員は依然として人気の高い職種であることが伺えるでしょう。
次章では国家公務員の主な出身大学について解説します。