1. 【国民年金＋厚生年金】公的年金の仕組みをおさらい
公的年金は老後の暮らしを支える柱となる制度ですが、その仕組みは少し複雑で分かりにくい部分もあります。まずはその基本をおさらいしておきましょう。
1.1 【国民年金＋厚生年金】公的年金は2階建て
日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」の2つの年金制度から構成される、「2階建ての構造」となっています。
1.2 1階部分：国民年金
1階部分にあたる国民年金の加入対象は、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全ての人です。
国民年金保険料は全員一律（※1）で、納付期間に応じて将来受け取れる年金額(※2)が決定します。
※1 国民年金保険料：2025年度 1万7510円（月額）
※2 国民年金（老齢基礎年金）：2025年度の満額は 6万9308円（月額）
1.3 2階部分：厚生年金
2階部分にあたる厚生年金には、サラリーマン（会社員や公務員）、またパート・アルバイトで特定適用事業所（※3）に働き一定要件を満たした人が国民年金に上乗せで加入します。
厚生年金保険料は収入に基づいて変動（※4）し、年金加入期間と納付済保険料額により、一人ひとりの老後の年金額が決まります。
次では、今のシニア世代がどの程度年金を受け取れているかを見てみましょう。
※3 1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者（短時間労働者は含まない、共済組合員を含む）の総数が51人以上となることが見込まれる企業など
※4 保険料額は標準報酬月額（上限65万円）、標準賞与額（上限150万円）に保険料率をかけて計算されます。
