12月は年金支給日があることから、公的年金への関心が高まるタイミングです。

「自分は将来いくらもらえるのか」「今の収入や働き方で老後は安心できるのか」と不安を抱える現役世代の方もいるでしょう。

特に、長く会社員として働き続けた場合の厚生年金がどれくらいの額になるのかは、多くの人が気になるポイントです。

そこでこの記事では、年金額の計算方法から老後資金の不足額の考え方、さらにiDeCoを活用した資産形成の方法まで解説します。

1. 老齢厚生年金の計算方法

2階部分である老齢厚生年金は、厚生年金に加入している期間と加入中の報酬に応じて、金額が決まります。

なお、具体的な計算式は以下のとおりです。

  • 2003年3月までの加入期間は平均標準報酬月額×7.125/1000×加入月数
  • 2003年4月以降の加入期間は平均標準報酬額×5.481/1000×加入月数

つまり、将来の年金額を増やすために効果的な対策は、できるだけ長く働くことと報酬を高めることです。